女王の教室 最終回
ネットで散々賛否両論が飛び交ったこの番組だけど。
「否」の意見を唱えてた視野狭窄系な連中は、ちょっとやっぱりオツムが足りないとあらためて思ったよ。
もう想定してたとおりの大団円だったわけで。
その意味では物語の意外性ってのはなかったけども。
1つだけ裏切られたのは、本当に最後の最後まで「鬼教師」を通し続けたところ。
「仰げば尊し」を聞いた瞬間、上を向いて涙をこらえるあたり、そしてその後に「いつまで感傷にひたってるの?早く中学に行きなさい」とバッサリ切り捨てるあたりの徹底ぶりが、逆に心に響く。
揺るぎない信念をもち、最後の最後までそれを貫き通すこと。
その徹底っぷり。
今の教師だけに限らず、大人に欠けているものがそこにある。
極端にカリカチュアされているから、細部にこだわるとツッコミどころ満載で。
「ご都合主義」という批判もあるのかもしれないけれど。
この物語は「寓話」であって、そこを問題にするのは、自分自身のリテラシー(読解力)が欠落していると公言してるに等しいことだと思うよ。
俺の中で「小学校を舞台にした学園ドラマ」の金字塔は「熱中時代」だったけど(今時の若い世代の人は知らないかw)。
この「女王の教室」はそれに匹敵するかもしれない。
ていうか多分、子供よりも、むしろ親や教師といった世代こそが、見ておくべきドラマだと思った。
子供が自立するためには「容易に揺るがず、超えがたい壁」が必要で。
そこにぶつかって、のりこえようとしてすべり落ちる様を、突き放して見守ることが必要で。
それが失われているからこそ、このドラマに価値があるんだと思う。
不覚にも泣いてしまったよw