国産家電のデザインのダサさに辟易する
冬になって空気の乾燥が気になりだしてきた。
しかも、乾燥しているせいか、どうにも灯油ファンヒーターの暖房効率が悪い気がする。
いや、実際かなり悪い。
で、状況を是正すべく加湿器を探してみる。
とりあえずリビングが10畳、続き間(扉があると狭苦しいのでとっぱらってる)が6畳。
続きのキッチンが3畳。
合計19畳の空間を加湿するとなると、対応する製品というのは限られてくる。
「±0」の赤血球ヘモグロビンみたいなのや、「amadana」やら、煙突型の「チムニー」など、デザイン的にグッとくる製品では不充分だ。
で、19畳程度(キッチンは諦めるとして16畳程度)に適応した製品を探すべく、ヨドバシやらビックやらを巡って、暗澹たる気持ちになる。
何故に日本の家電製品というのは、そろいも揃ってこうもダサいんだろう?
何がダサいって、大抵の製品の「色使い」のダサさだ。
「白物家電」なんていう言葉があるけれど、確かにどこのメーカーの製品も基本は「白」系だ。
問題は「白一色」ではない。
大抵必ず、青やら、緑やら、赤やら・・・デザインした側からすれば「アクセント」のつもりで、白以外のカラーが加わっている。
そのアクセントカラーが、とにかくダサい。
安っぽい、プラスチック感丸出しのチープなカラーリングと素材感。
もうアレが許せない。
例えば松下。
ライバル、糞ニーが日々自滅衰退の道を辿る中、Panasonicブランドではそこそこデザインにも気を配ってる家電業界のトップですが。
これが何故か「National」ブランドになると、「一体これはどういうことですか?」というほどのダサっぷり。
http://ctlg.national.jp/product/lineup.do?pg=03&scd=00001321
この一番上にある「FE-KXB05」の、この薄緑の部分。
コレ。ココ。
ここがとにかくダサい。
何故か最近の松下家電は、妙にこの色のこのパーツをつけたがるけど。
これほどリビングにおいてマッチしない色も珍しい。
つかダセぇ。
でもここ2、3年の松下家電には必ずといっていいほどこの「ダサ緑」が利用されていた。
この「松下グリーン」のおかげで、Nationalブランドの家電は絶対に買うものか、と思うぐらいにダサい。
最近それに気づいたのか「FE-KFB05」あたりでは、白一色になっている。
まぁやっと気づいたのか。つか気づくの遅すぎ。
松下のデザイン担当は悔い改めるべきだ。なんだよこのセンスは?
さて今度はシャープ。
http://www.sharp.co.jp/products/living/humidifier/prod01/index.html
出た!出ましたよ!
「シャープブルー」!!w
シャープは「松下グリーン」同様、何故かこのブルーが大好き。
初代サイクロン掃除機もこんなブルーでした。
ブルーもまた、リビングでは浮きます。つかチープです。
AQUOSも、どうも今イチデザイン的には好きじゃないんですが。目の付け所はさすがでも、昔からデザイン的には二流ですなぁ。
シャープの製品でデザイン的に「おっ!」と思ったのって、初代のX68000ぐらいじゃないかとw
お次は東芝。
http://www.toshiba.co.jp/living/lineup/humidifiers/0188_k1_pic_01.html
まぁ、国内家電メーカーにしては頑張ってます。
「KA-F60DX」も、「シャープブルー」ほどにはチープではない、ややダークの入ったブルーですし。
でも「KA -F35」の薄青と薄ピンクは・・・これ、真っ白でいいんじゃないの?
東芝はあと「銀色」好きですよね。
一時期、Electoluxと提携してた関係もあってか、割と「質実剛健」なデザイン傾向にあるので、国内メーカーの中ではまぁまだマシな方かと。
さらには日立。
http://kadenfan.hitachi.co.jp/hitachi_lineup/lineup/07/070601.html
今イチ、こうやる気がない感じというか。
無難なイメージです。
日立の家電製品は、なにげに実はかなり優秀な製品が多いんですけど。
日立の企業イメージどおり「優秀なんだけどパッと目立たない」イメージです。
あ、でも「HLC-1300」はこれ「松下グリーン」ですね。
なんでこんな色使っちゃうんだかなぁ、もう!
三菱。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kashitsuki/index.html
んー・・・ひょっとして松下のデザイン担当、クビになって三菱に転職したんでしょうか?w
ダサいです。「松下グリーン」、本家松下で絶滅の方向かと思いきや、こんなところで生き延びてます。
まぁ加藤あいが可愛いので許してやります。
でも加藤あいは加湿器のCMはしてねぇか。
三洋。
http://www.e-life-sanyo.com/list/cfk10.html
まぁ・・・悪くはないけど、全くもって華もないです。
系統で言うと日立系列ですかね。
「松下グリーン」的なアクセントがなく、単色でまとめてるとこは好感持てますが、デザイン的にあまりに無難すぎて、全く食指が動きませんです。
ってわけで。
まぁ、そもそも加湿器って機器自体、家電メーカー的にはたいして旨味のある製品ではないですし。
最近はどっちかってと「空気清浄機+加湿器」とか「加湿器+セラミックヒーター」的に、別のカテゴリの製品への付加機能として「加湿機能」が付与されてるものが多いんですよね。
なのでまぁ、メーカーもあんまりやる気ないのもわかるんですけども。
にしたって、ちょっとやる気なさすぎじゃねぇか?
まぁ加湿器に限らず、大体「2、3万円以下の生活家電におけるデザイン」って面では、国内メーカーはどこもかしこも、やる気なさすぎ。
すごいおざなりなデザインのものが多いのが実状。
特にひどいのが「電話機」ですね。
最近、ちょっとマシなのもでてきたけど、電話機のデザインセンスのダサっぷりは、ダサいを通り越して生理的嫌悪感さえ感じます。
一度、家電店の電話機売り場に行ってみれば、一目瞭然です。
さらに、国産家電のデザインを台無しにしている要素が「ボタンと表示」
「ユニバーサルデザイン」だかなんだかしりませんが。
無闇やたらにデカくダサい書体で書かれたボタンの表示が、デザインを完璧に台無しにしています。
ていうか、デカく機能名を記載すれば「ユニバーサルデザイン」なんですか?
ユニバーサルデザイン、ってそんな単純なものじゃあないでしょうが。
ボタンを少なくして、直感的にすればいいだけなはずなのに。
無闇やたらにわけのわからん機能を付与してるから、あんなにデカい表記しなきゃいけない。
でもそれで実際に利用者が使いこなせてるかって言えば、甚だ疑問。
なにやってんだかね。
そんなこんなで。
もうとにかく「うんざり」しちゃって、国産の加湿器はもう完全に「対象外」にしました。
で、結局はVenta の「LW24-W」を購入。
Venta 空気清浄器付き気化式加湿器 ホワイト (12畳) LW24-W
- 出版社/メーカー: Venta (べンタ)
- メディア: ホーム&キッチン
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別にこれがデザイン的に「最良」だとは思いませんけど。
「余計な気色の悪いアクセントカラー」「ダサデカいボタン文字」も無く、部屋に置いておいても邪魔をしないデザインで、機能も申し分なし。
フィルター不要なんで(ただメンテ用の洗浄液が必要だけど)、メンテもまぁまぁ楽そうだし。
それにしてもほんと、国産メーカーさんは、もう少し家電のデザインなんとかしてくださいよ。
2〜3万円の家電って、ある意味、一番「身近」で利用する製品なんだから。
だからこそ余計に、デザインってものが重要なんだと俺は思うんですけどね。