STELLA仮店舗☆はてなブログ

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仮面ライダー響鬼 三十一之巻「超える父」

前回抱いた危惧は、現実のものとなった。

「父不在の男の子が、いかに男となるか」という、明日夢くんの成長物語。
追いかけ、超えるべき背中であるヒビキさん。
そういうものがすべてご破算にされた。


まず、言っておきたい。
母子家庭の男の子が父親を乗り越えるのに、何故父親に会わなければいけないのか?と。
そんな陳腐な事で、彼の中の「父親へのわだかまり」が解消したり、なんらかの落としどころに落ち着くのか?と。
あんまりにも、そりゃ安直で安易すぎやしねぇか?

「母子家庭の男の子を馬鹿にするなテメェ!!」と、画面の前で、俺マジギレ。


とにかくね。
いいんだよ、おもちゃ売るための路線変更でも、ライト路線でも。
スタッフが変われば、風味も、テイストも変わるのも仕方が無い。
街中に魔化魍が登場しただけで「何故だ!」とか言ってた以前の設定をご破算にしちゃう街中の闘いも。デカいCG魔化魍が登場せず、童子と姫が出てこないのも。
響鬼と伊吹鬼が同じ画面に出てこないのも。
全部、予算の都合で。苦肉の策ってのは理解した。
ヘンテコな転校生も我慢する。
ときメモ的な学園生活でもなんでもやってもらって結構。


ただ、もうとにかく、これまで大事に積み上げてきた。
響鬼にとって、一番重要な「肝」の部分。
最もセンシティブなテーマ性の部分を、こんな手垢のついた演出で陳腐化させたことが、本当に腹が立つ。


俺はそこさえ、なんとか死守してくれれば。
そこさえしっかり描ききってくれれば、この作品はなんとか軟着陸できたと評価したと思う。
でももう、それも望めそうにもない。


新しいプロデューサーが、自分とこのBlogで書いてるんだけどさ。


#転載禁止とか書いてあるけど。転載されたくないならBlogに書くなといいたい。
 まぁ「引用禁止」ではないので引用してやる。


本当は手術しないと完治しないし、せめて絶対安静にすべきだとだれもがいう。それが正論なのだけど、夢を持ってる子なので、その夢を実現させてやりたいのだ。
治療と並行して、リハビリを始める強行軍。
ハードルは高い。後遺症も残る。子供自身の資質も微妙。
可能性は小さいだろうが、夢に挑む道だけは開いてやりたい。医者でも教師でもない俺が、なぜその任を? とも思う。でも、棄てられた子供に罪はない。

・・・で、その結果がこれかい?
「夢を実現させてやりたい」とか言ってるけど、俺にはその「夢をぶち壊した」だけにしか見えないんだけども?
それとも「夢」ってのは、もっとこう作品的なテーマじゃなく、銭金絡んだビジネスんとこのハナシですかね?
ていうか、思い通りに治療とリハビリさせるためにロボトミー手術で魂を抜いただけだと、俺は思う。


もう、なんか腹が立つというよりも。
とにかく、心の底から
悔しい。