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ボイスレコーダー〜残された声の記録〜ジャンボ機墜落20年目の真実

8/12に放映された、TBSの方のドキュメンタリドラマ。


フジの方はNスペと録画時間かぶったので録画できず・・・ほんとは、フジのも観たかったんだけど(主演が原田美枝子だからなぁ・・・この人の演技力は凄いんで)


このドラマの焦点は、事故調査委員会と別に事故原因を今でも追いつづける藤田日出男さんと、事故機のパイロットだった高濱機長の奥さん。
そして2000年にTBSでスクープされた、123便ボイスレコーダーの音声。
事故後、その音声がスクープ公開されるまでの経緯を追ったドラマなんだけど。


フジの方を観ていないから比較するのもなんだけど。
事故を風化させないという意味では、俺はこのドラマの意義というのはとても高いと思う。


123便事故は、世界の航空機史上最悪の事故でありながら、事故後、あまりに多くの疑問が丸投げのまま残されているという、その「事実」を知る人はあまりに少ない、そのことを提示したということが1つ。
それに、ボイスレコーダーの音声をはじめとした事故調査資料を、運輸省が破棄したという事実。
そして、「犠牲者」側の視点で語られることの多いこの事故において。
コントロール不能の極限状態の中、いかに乗組員(クルー)達が最後の瞬間まで死力を尽くしていたのかという事実。
これらの事項を提示したことには、事故から20年を経た今、大きな意味がある。


先日、2005年8月12日(事故20年のその日に!!)福岡で起きたJALウェイズ機のエンジン火災事故において、国交省はは、これを「航空事故」、ならびにそれに準ずる「重大インシデント」と認定せず、事故調(鉄道航空事故調査委員会)派遣を見送ったそうな。


結局、何も変わっていないんだ、と。
このドラマを観た後、絶望的な気分になる。