ガンダムSEED DESTINY

う〜ん・・・段々、観ていてツラくなってきた。
「戦闘シーンがかったるくないガンダムＷ」とでも言えばいいのだろうか？
戦闘シーンのテンポとか、混戦模様なんかは凄い観ていて楽しいんだけども。
物語としては・・・どんどんインフレーション傾向。

「ガンダムＷ」のリリーナは「綺麗事ばっか言ってる世間知らずの高慢娘」だったが。
本作の「お姫様」（笑）であるカガリは「ピーピー泣いてばかりいる無能な小娘」で。
その、お姫様のお願い叶えてガンダム！！ってノリの物語になってきてる。

つか、キラ・ヤマトは頭が狂ってるというか、「女の子泣かしちゃダメ、絶対！」っていう「こっちは戦争してんだぞオイ！！」って場面なのに、超はた迷惑な理屈で登場して、卑怯なぐらいに無敵だわ。
アスランは、まるで「青い過ち」の象徴であるかのように扱われてるけど、絶対この作品の中で一番まともというか常識的な思考で行動してるのに、今回はメタクソに糾弾されたあげくモビルスーツをバラバラに切り刻まれちまうわ。
ほんでもって主人公のハズのシンは、単なる「キレた若者」になって殺戮の限りを尽くすわ。

もう、なんか、何がしたいのかわけがわかんなくなってきてる。
いやわかるんだけど。
わかるんだけど、それで「コレ」はないだろう？って感じ。
そんでもって、またぞろそろそろ「新型ガンダム」も登場するらしく。
味方もガンダム、敵もガンダム、第３勢力もガンダム、あなたもガンダム、お前もガンダム。
ガンダムだらけで、もう何がなにやらの「ガンダムインフレ」状態。

もうここまで突っ走ってるんなら、登場人物メッタクソに皆殺しにして、地球丸ごと吹っ飛ばして人類絶滅。コーディネーターは星鯨を求めて宇宙の彼方へさようなら〜とかしようと思ったらプラントごと壊滅。
こうして悲しみも憎しみも苦しみも無い世界が訪れたのでした。チャンチャン。
ぐらいのことを、キチガイのようなテンションでやってくれなきゃ嘘だろ？って勢いで何もかもが狂ってきてる、このアニメ。

どうなっちゃうんだかね。