STELLA仮店舗☆はてなブログ

日々のことをつらつらと書いてます

「鏡の法則」とやらについて

今会社なので、後で本家Blogアップするつもりだけど、ひとまず貼っておく。
そもそもこれ、mixi内で「それチェーンだよ(・w・;」と言ったら、「え?なんで?」と問われたのでその返答として書いたものです。

■はじめに

mixiの「O型コミュニティ」(http://mixi.jp/view_community.pl?id=1108)で管理人が「鏡の法則」という話を長々と書いて、それがあっちこっちに飛び火してますが。


これ、ぶっちゃけ「チェーンメール」の一種です。
それも表面的は「いい話」を装ってる分、人の善意を食い物にした「悪質」なものです。


先に言っておきますが、以下のURLは「これはチェーンメールだ」という自覚のもとに読んでください。
というか、こうしてURLをここに貼ってる時点で、「相手の思うツボ」というか、相手側の策略にまんまと荷担しているという「矛盾」を抱えてしまいます。
「メディアを批判するものもメディアの申し子」という、有名なテーゼがあるんですが。
まさにこの日記はそれです。


【問題のコミュのトピ】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=8212233&comm_id=1108
※7/3の時点で管理人が削除を表明しているのでリンク切れの可能性があります。
 その場合、末尾のURL一覧で話の内容を確認可能です。


■「鏡の法則」という「物語」の「意味」

まず話の内容自体は、昔流行った「一杯のかけそば」的なモンなんですよ。
「泣かせることを目的とした」典型的な、非常に作為的な物語です。


ちなみに、ここで書かれてる「鏡の法則」とやらは、別段目新しいものでもなんでもなくて、カウンセリングで普通に行われているテクニックの1つです。
個々の台詞だの、感情表現だのの「泣かせるための装飾」をはぎとって、内容だけ見れば、なんてことのない初歩的なカウンセリングをしてるだけにすぎません。
心理学というよりは、児童相談所でやってるようなレベルの内容です。

つまり、特段「すごい画期的でもなんでもない、ありふれたカウンセリング技術」というスポンジに、「泣きのデコレーション」とでもいえばいいんでしょうか?をごてごてと盛り付けて作った「涙と感動のデコレーションケーキ」みたいなもんです。



でも、まぁ「感動した」「泣けた」ってことが問題じゃないです。
だって「そのような感情を抱かせる」ことがここの部分の「目的」なんですから。


■じゃあなにが問題になるのか?

問題は、その後。

最後の部分であからさまに本の宣伝になってるんですが。
これ、現実になぞらえて考えてみてください。
ある日友達に「実は話があるのよ」って呼び出され、「実はね・・・」と延々と長い感動話を聞かされる。


 「ウゥ(;w;そうなんだ、いい話ね」
 「でしょ?あ、それで実はね、こういうものがあるのよ」


って商品を取り出されたらどうします?
もうその段階でマトモな人なら「あ、そういうことかよ」と思うんですが。
でも、感動しきってる人は「そうなの?じゃあ私も買ってみようかしら」とダマされる。
いわゆる、典型的なマルチ商法ですよね。
よく聞くでしょ?
でもって「なんでそんなのにダマされるんだかね」って思うでしょ?


まぁ、そこで商品買わなくてもいいや。
具体的にはこんなシチュエーション。


 「・・・いや、ちょっとそういうのは(・w・;;」
 「ああ、いいのよ別に買えってことじゃないし。むしろね、いいお話だから、これもっといろんな人に教えてあげてほしいのよ」


って、話ふられたらどうします?
普通なら


 「ああ、ええ( ̄∇ ̄;;(おいおい勘弁してよ)」


と思います。


んが、何故かネット、というフィルターがかかるとみんなコロっとだまされる。
見事にだまされてんですよ。


だって相手の「作戦」にまんまとのっちゃってんだから。
このチェーンの目的は「最後の広告部分を見せること」なんです。
商品を購入するかしないかは別なんですよ、だって「広告」なんだから。
100人、いや1万人が見て、そのうち1人でもこの中の書籍に興味をもって「買ってみよう」と思えば、「広告」としては成功なんです。


で、多分いるでしょう、そういう人、何人も。

■最後に

ほんの少し前「ぼくはまちちゃん」ワームのデマがmixiをかけめぐり、それにダマされてる人を何人か見ました。
あれは「ワーム感染するかもしれない」という「不安」をエサに、「だからみんなに知らせなきゃ」という「善意」を動力として広まったチェーンですが。
今回の「鏡の法則」は、「感動」「涙」をエサに、「いい話だからみんなに教えてあげよう」という「善意」を動力に広まっているわけです。


いずれにしても「善意」をマーケティングに利用している、悪質な「作戦」です。


誤解しないでほしいのは。
みんなの「感動した」って気持ちを、貶めるつもりはないんです。

でも「感動した」ってURL貼っちゃう時点で、あなたのその「気持ち」は、どっかの「商売にまんまと利用されているだけ」にすぎない、っていう現実を理解してください。
むしろ「貶めてる」のは、その「感動したお話」をでっち上げた人達なんです。



そして自分は、その事に強い腹立たしさを感じます。




また、同時に3千人ものメンバーをもつコミュニティの管理人として、今回の管理人のあまりに「無邪気な」行動は、決して褒められたものじゃないです。
現実社会で3千人の社員がいる会社の社長や、3千人のメンバーのいるサークルの会長がこんなことやったら、社会的信用をいちじるしく失墜します。


だますほうもだますほうだけど。
無邪気に「いい話だから」って広める方も、思慮が足りてないなというのが率直な感想です。